推理小説マニアが贈るミステリ100選!

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ミステリである。小学校のとき図書館で江戸川乱歩に出会って以来、最早人生と切っても切れなくなってしまったミステリの話である。しかも100選とかいっちゃった。どうしよう。責任者出てこい。
まあいきなり100選というわけにはいかないので、毎日1つずつ増やしていくことにした。段々更新がされていくにしたがって100選を超えたり超えなかったり・・・(2018年8月17日)

No.1 首無の如き祟るもの


まずコレ。これは凄い。何が凄いのか自分でもよくわからないが、これには圧倒された。ミステリとホラーの融合がなされているようだし、まあ最後はどう考えてもミステリと離れた終わり方をするが、正直ホラーテイストはあまり感じなかった。これは俺の本の読み方に原因があって、現実には人が血を流してるのを見ると失神しそうなくらい怖がりのくせに、本で読むと人の首が飛んだとか大量連続殺人とか、まるで平気なのだ。不謹慎だが本読みながら「早く誰か死なないかな」とか思っちゃうタイプだ。
内容はとにかく不可思議な事件と、それについての怒涛の推理。「刀城言耶」を名乗る探偵のただ一つの言葉によって、すべての謎はどんでん返しのように解かれていく・・・

No.2 獄門島

これも外せないわな。まあなんか「獄門」とかいうワードのおかげでおどろおどろしい印象を受けるが、個人的には全然そういう恐ろしさはなかったな。自分が瀬戸内生まれだからかな?あと、あの映画はなんだ。前半部は頑張ってたのに、後半部で人情ものにするんじゃないよ。それから「きちがい」ね。これホント大事。
内容は文句なし。国内ミステリの最高峰です。あの最初の一歩が誤りでなかったなら、この殺人の大伽藍ははなから生まれる余地がなかったのだ・・・

No.3 オリエント急行の殺人


クリスティの超名作。クリスティはとにかく早く読まないとネタバレされる。ミステリに興味が出たら即買って読むべし。読んで損無し。こんな筋を良くも思いついたよな、クリスティは。
この作品は映画版(古い方)も良くできている。新作は見てないな。

No.4 そして誰もいなくなった


これも超名作。ただこれは「オリエント急行の殺人」ほどネタバレの頻度は高くない。それでもネタバレの危機はそこかしこに潜んでいるので注意。またこの作品に影響を受けたミステリは数多いので、その作品中でネタバレを読まされることもあるので要注意。内容は、離島に集められた10人の男女。10個のインディアンの人形が壊されるごとに人が殺されていく。のちに捜査班は10人が皆死んでいることを知る。一体犯人は誰か・・・

No.5 魍魎の匣

はいこれも超名作。京極夏彦はデビュー作の「姑獲鳥の夏」が出版されたとき買って徹夜で読んだが、何とも言えない衝撃を受けた。で矢継ぎ早に出版された第2作がこれ。めちゃめちゃ分厚くてちょっと引いたが、これもまた凄い作品だった。様々な場所で様々な人が様々に蠢いていて、そしてそれは一つの物語になっていく。「百鬼夜行」シリーズはこの作品でシリーズとしての太い幹ができたと思う。長すぎてネタバレしたくてもネタバレしようがないというのも京極作品ならでは。

No.6 絡新婦の理

「魍魎の匣」を出したらこれを出さないわけにはいくまい。この辺りまで京極夏彦は「百鬼夜行」のシリーズを他の作家にはとてもまねできないスピードで出していて、これも前作の「鉄鼠の檻」からそう経たずに出版された。読んでいて当時の俺は妙に作者の考えと符合する部分が多く、一人で感動していたのを思い出す。その意味では「魍魎の匣」よりこちらを最高傑作に上げたい。様々な人々が様々な場所で様々に蠢き様々な事件となって様々な解決を見る。だがそこに真犯人はいない。我々は蜘蛛の巣の横糸を辿っているだけなのだ・・・

No.7 Yの悲劇


古典的名作。この作品は日本で特に人気があるようだが、多くの日本人にとって分かりづらいところがあるのにどうしてだろう。何が日本人を引き付けたのか、一族の呪われた血が琴線に触れたのか。内容は、ハッター家の独裁者であるエミリー・ハッターがマンドリンで撲殺される。他にも凶器に適当なものがあるにもかかわらず。ついには少年ジャッキーまでも毒殺され、名探偵ドルリー・レーンは事件から手を引いてしまう・・・

No.8 十角館の殺人

もうこれもちょっとした古典的名作になっちゃうんだろうなあ。今となっては綾辻行人の作品というよりは当時の彼女(今の奥さん)のアイディアだったとか、おそらくこの作品に影響を及ぼした海外作品の存在とかが明らかになっており、正直かつてほど輝かしい傑作とはいいづらいのだが、それでも新本格の嚆矢としての この作品の偉大さは変わらない。内容は、孤島を訪れたミステリ研の7人が全滅した。「そして誰もいなくなった」を思わせる連続殺人の犯人は・・・?

No.9 空飛ぶ馬


先日東大生が選んだナントカでめでたく一位だったそうな。北村薫のデビュー作である。この本が出たころは北村薫はまだ覆面作家で、その文体から女性に違いない、と思っていた人も多かったようだ。彼の澄み切った文体で日常が鮮やかに描かれていく名作。内容は、女子大生の「私」と落語家の円紫師匠が、次つぎと起こる日常の謎を解き明かしていく。 個人的に印象深いのは「砂糖合戦」。喫茶店で紅茶に大量に砂糖を入れる女性。円紫師匠の推理は・・・?

No.10 占星術殺人事件

これは10位までには入れておかないといけないだろうな。この本を読んだとき、周囲は社会派ブームで、本格ミステリなどどこにも見当たらなかった。そんな中この本が彗星のごとく現れ、その後新本格への扉を開いていくのだ。その意味ではこの本なくしては現在の日本のミステリはないと言っても過言ではない。内容は6人の女性の一部分をそれぞれ集めてアゾートを作る、という悪魔的犯罪が行われた。名探偵御手洗潔もこの事件には手も足も出ないと思われたが・・・

No.11  Q.E.D.

漫画だが、この漫画はここらぐらいに入ってくるだろう。とにかく今までトリックとかプロットを欠かしたことがないというだけで驚いてしまう。これ以外に「C.M.B.」なんかも書きながら、このペースは超人的である。そして、平均値の高い作品の中でも何話かに1つ震えがくるようなすごい話をポンと載せている。「凍てつく鉄槌」や「巡礼」なんかがそれにあたるんだけど、個人的にグッときたのは25巻の「パラレル」。すべてを見通すような燈馬のセリフは・・・

No.12 姑獲鳥の夏

京極夏彦の第1作。今思うとこういう作品と若い時に出会えたのは幸運だった。買ってきて徹夜で読んだが、ちょっと震えが来た感じの読後感だったな。日本のミステリ界はこの作品で新本格を超えるドアを開け、清涼院流水ですぐに閉めた。まあそれはいいのだが。内容は、20カ月も子供をはらんだままの娘ー奇怪なうわさが東京に流れる。探偵榎木津礼二郎は久遠寺涼子の依頼によって関口巽を伴い病院に向かうが、勝手に帰ってしまう。関口は中禅寺秋彦にこの事件の解決を頼みに行くのだが・・・

No.13 犬神家の一族

これは本を読むより先に映画の方を見た珍しい作品だ。子供のころ9時過ぎて寝るんだが家族のみんなが今で集まってテレビを見てて、こっそり隙間から見たこのCMは怖かった。あのスケキヨマスクと湖面から二本突き出た足がもう怖くて怖くて。でも実際はそんなに怖くない。菊人形の上の生首とか作り物丸出しだし。それでも作品は超傑作。内容は、信州財閥の巨頭犬神佐兵衛翁の残した遺言状をきっかけに、連続殺人が起こる。金田一耕助の推理は・・・。

No.14 陰獣

乱歩さんもこの辺ぐらいには入れておかないと。子供の頃は「少年探偵団」シリーズがお気に入りだったのだが、乱歩さんが実はエログロの作家だったのを知ったのは随分後のことだ。乱歩の血がそうさせるのか、乱歩は常に正常と異常の間に引かれた一本の線の上を進んでいるようだ。正統派探偵小説がこれほどまでに好きなのに自分は一切そういうものが書けず、横溝正史にその才能を見出して売り出していくのだが、胸中どのように思っていたのか・・・

No.15 八つ墓村

これも映画の方が早かったかな?こちらな映画版の野村芳太郎監督がなんか過剰にグロくしようとしてて駄目だった記憶がある。最後の八人の落ち武者にしてもさあ。分かるけどちょっと過剰なんだよな・・・・内容は、寺田辰弥はある日ラジオで彼の行方を捜す放送を聞く。その法律事務所を訪ねると、彼を引き取りに来た井川丑松に引き合わされるが、丑松は何者かに毒殺されてしまった。代わりに辰弥は森美也子という女性と生まれ故郷の八つ墓村に向かうが・・・。

No.16 エジプト十字架の秘密

クイーンが登場するクイーンものではもっといいものがあると言われるのを必至でこれを。やはり小学校の頃子供向けにリライトされたこの本に魅了された。次々におこる残虐な殺人、中盤のカー・チェイス、最後の犯人まで、読者を楽しまそうとするクイーンのあの手この手に振り回されっぱなし。これが最初なので他の国名シリーズは若干地味に感じるんだよな。内容は、片田舎で首のない死体がTの字型にはりつけにされているのが発見される。それは連続殺人の1人目に過ぎなかった・・・。

No.17 本陣殺人事件

これも横溝さん。この密室トリックは当時は物凄かっただろう。ただ動機がやはり今一つなのは否めない。それ以外は何となく漂う廃頽した雰囲気といい何とも言えず好きなんだが・・・。内容は、新婚初夜の朝、新郎新婦が日本刀で斬殺されていた。部屋は密室状態であった。犯人らしき3本指の男の行方を追うのだが・・・

No.18 バイバイ、エンジェル

なぜ「サマー・アポカリプス」や「哲学者の密室」ではないのか、と思われると思うが、やはりこのシリーズを読んだときにはこのインパクトは凄かった。矢吹駆が探偵なのに犯人のようだったり、犯人の動機が全く想像外のものだったり、なにせ驚いたし、読んだ後熱に浮かされたようだった。内容は、アパルトマンで発見された首なし死体。警視の娘ナディアは謎を解こうとするが、東洋人の矢吹駆に会い、謎の解明を依頼する・・・

No.19 匣の中の失楽

No.20 虚無への供物

No.21 乱れからくり

No.22 時計館の殺人

No.23 コフィン・ダンサー

No.24 ミミズクとオリーブ

No.25 密室殺人ゲーム 王手飛車取り

これ読んだときは「あ、またヤバいやつ読んじゃった」と思った。登場人物はみんな殺人犯で、みんな素性は明かさないがネット上で集まり次の殺人を当てるゲームをしているのだ。そりゃあヤバい。こんなもの読んでると同じようにヤバいと思われかねない。だが殺人犯同士がひょんなことから出会いはじめて・・・というお話。こういうの書こうと思った歌野晶午はすごいな。

No.26 ハサミ男

No.27 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

No.28 鉄鼠の檻

No.29 黒後家蜘蛛の会

もしも楽天

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